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潜在意識の力を理解し、望む人生を引き寄せる方法
この「自信がない人が「自己肯定感」を高める方法」は、12ステップからなっています。まだ、STEP1~STEP7までをお読みでない方は、ぜひ、こちらを先にご覧になってください。
○ 自己肯定感を高める方法:STEP 1 — 自らの心を癒すことから始める
・過去の苦しみを成長の糧に変える第一歩
○ 自己肯定感を高める方法:STEP 2 — 癒えていない過去を整理する
・過去の傷をリストアップし、癒しと自己理解のためのステップ
○ 自己肯定感を高める方法:STEP 3 — 心を見つめるためのガイド
・自分を理解することで自己受容が深まる
○ 自己肯定感を高める方法:STEP 4 — 幸せになるための心の法則を知る
・悪い種を刈り取ってよい種をまく「原因結果の法則」を活かし、幸せな未来を創る
○ 自己肯定感を高める方法:STEP 5 — 許しとセルフコンパッション
・自分と他者を許し、心に自由と穏やかさを取り戻す方法
○ 自己肯定感を高める方法:STEP 6 — ネガティブな感情を手放す技術
・つらい感情や思いを解放し、軽やかに生きる方法を学ぶ
○ 自己肯定感を高める方法:STEP 7 — 人生が変わる「代償の法則」
・幸福が10あれば不幸も10ある法則を活用し、心のバランスと人生の調和を生み出す
潜在意識にあるビリーフとは
私たちの行動や選択は、無意識のうちに潜在意識に大きく影響されています。この潜在意識に抱いている価値観や信念のことをビリーフと言います。
このビリーフ(信念)は、幼少期の経験や周囲の影響を通じて形成されます。もし今の人生に満足できていないと感じるなら、それは潜在意識のビリーフがあなたの望む未来を妨げている可能性があるのだということです。
例えば、『私は価値がない』『お金を稼ぐのは難しい』など、ネガティブなビリーフがあると、それが現実に反映されてしまいます。ですから、まずは、自分がどんなビリーフを持っているかを知ることが、人生を変える第一歩です。
ビリーフが形成されるプロセス
ビリーフは、特に幼少期に強い感情を伴う経験や、周囲から繰り返し聞いた言葉によって形成されることが多いです。たとえば、親から『お前はダメだ』と言われ続けた子供は、『自分は無価値だ』というビリーフを抱くようになるかもしれません。あるいは、父親に何かあるたびに叩かれたような経験があると、強い恐怖心をいだいて、「男性は怖い」と一般化してしまうことがあります。なぜなら、私たちには自己防衛や自己保存の思いがあるので、大人の男の人を見るたびに、「この男性は怖いのか怖くないのか」と不安におびえるより、「男性は怖い」と一般化してしまった方が、自分の心を守ることができるからです。
こうして、私たちは幼少期から成長するプロセスの中で、自分固有のビリーフというものを作って、自分を守ろうとします。しかし、非力な子どもの頃は、そのように思うことで、自分を守れたかもしれませんが、大人になっても、無意識のうちにこの不合理なビリーフが発動するため、その人の生き方や行動に制限や影響を及ぼしてしまうことになります。
客観的に他の人から評価されて褒められたとしても、「自分は価値がない」という不合理な信念を持っているので、何をしても自信が持てないというようなことが起きます。男性にも素晴らしい人はたくさんいるわけですが、「男性は怖い」という歪んだ考えが自分自身を縛り、自由に振舞うことができなくなって、人間関係を損なうようなことが起きてしまいます。
このように、自分固有の「否定的信念や価値観」=ビリーフこそが、あなたの人生を作っているのだということです。
ビリーフとは、その人固有の「価値観」「信念」「思い込み」のこと
もう少し、このビリーフと呼ばれているものには、どのようなものがあるかを見ていきましょう。
ビリーフとは、「世界はこうあるべきだ」「完全でなければならない」「人は信用できない」「○○はこうだ」「金持ちは悪いことをしている」「私は愛されない」と一般化して、自分の価値観や信念、思い込みを持っていることです。
ビリーフは、過去のインパクトのある体験から作られますが、更に同じような体験を繰り返すことで、そのビリーフは強化されていくこととなります。
「私は愛されない」と思っている人は、仲間外れにされたとき、お友達が遅れてきた時、彼と別れてしまった時、その都度「やっぱり、私は愛されないんだ」とビリーフを強化していきます。
「自分はダメ」と思っている人は、失敗をした時はもちろん、何か、些細なミスをするだけでも、「やっぱり私はダメ」と強化していきます。
セルフイメージとは
ビリーフの中でも、「私は○○だ」という、自分について抱いているイメージ、自己像のことをセルフイメージと言います。
「私はダメ」「私は体が弱い」「私は生きている価値がない」「私は魅力がない」というように、私=ダメ、私=体が弱いと、特定のイメージと自己同一化している状態。このセルフイメージこそが、その人の人格や人生を創っていくので、どのようなセルフイメージを持っているかはとても大事です。
「私は」の後に、明るく肯定的なイメージが持てている人が、まさに自己肯定感が高く、自信が持てる状態だということです。
自信がない人、自己肯定感が低い人というのは、間違いなく、「私は」の後に、ネガティブなイメージを自分に持っている人だとも癒えます。
だからこそ、このセルフイメージ、自己像こそ、望ましいものに変えていく必要があるのだということですね。
べき思考とは
「○○であるべき」「ねばならない」など、思考の歪みとして代表的に上げられるもの
私たちにとって、比較的わかりやすいビリーフとしては、その人が持つ「○○であるべき」にあらわされる。「ネバ・べき思考」というものがあります。
「完璧でなければならない」「男は泣くべきでない」「仕事はきっちりやるべき」「家事をするべき」「怠けるべきではない」
たとえ、「人は努力するべきだ」「人は時間を守るべきだ」というような、一見間違っているように思えない信念や価値観であったとしても、それが自分や他人を縛り、自責や怒り、罪悪感などのマイナスの反応を生み出しているものであるなら、修正をする必要があるのだということです。努力すべきと自分や人を裁いているなら、その自他を裁いている心が幸せをもたらさないので、その思い込みを緩めて、「人は努力できるといいよね」とか「努力できる自分は幸せ」「時間を守ることは大切」「最善を尽くせばいいんだ」というように考えられたり、努力しない姿や時間が守れない相手、失敗をしてしまうことなどに対して許せるようになると、人間関係も人生もよりよくなるのではなっていきます。
自分がどのようなビリーフを持っているのかに気づきましょう
ビリーフやセルフイメージは、その人やその人の人生の根っこに当たる部分なので、自分の持つネガティブなビリーフやセルフイメージに気づいたら、これを解消したり、緩めたり、修正することがとても大切になります。
その多くは、過去における体験やトラウマの中で作られており、その人の心の傾向性にまでなっているため、修正していくことに時間がかかる場合もあります。
個人セッションの場合は、インナーチャイルドワークやビリーフチェンジなど、その方に合った形でのセッションを行いますが、自分の人生を左右するビリーフやセルフイメージが変化することで、私たちの人生や生き方が変わっていくことは間違いありません。
このビリーフやセルフイメージを変えていくスキルについては、次のSTEPでご紹介できたらと思います。
STEP8では、自分がどのようなビリーフを持っているのか、セルフイメージを持っているのか、それ自体がわかっていないこともとても多いですから、まずは、そのことに気がつく機会にしていただけたらと思います。
ネガティブなビリーフを見つける
「以下の質問を通じて、自分の中に潜むネガティブなビリーフを探してみましょう。
怒りを感じる時、自分がどんな「ネバ・べき思考」を持っているからなのか。問題が起きて悩んでしまった時、どんな思い込みがあって、マイナス感情を抱いたのか。怒りや悩みの渦中にある時こそ、振り返ってみるいい機会になるかと思います。
・『怒りを感じるとき、自分がどんな「ネバ・べき思考を」もっているからなのか?』
・『問題が起きたとき、どんな思いが繰り返し出てくるだろう?』
・『私は自分自身や未来について、どんな思い込みを持っているのだろう?』
・ あなたがこれまでの人生や、このプログラムの中で、自分にとって大きなビリーフや「ネバ・べき思考」「セルフイメージ」として、すでに気づいているものには、どのようなものがあるでしょうか。
これを書き出すだけでも、意識化できるようになりますので、お勧めです。
ビリーフを表す言葉 | セルフイメージ |
私は~できない | 私は愛される価値がない |
私は~すべきである | 私は魅力がない |
私は~してはならない | 私は自信がない |
金持ちは悪いことをしている | 私は何をやってもダメ |
ありのままでは愛されない | 私は体が弱い |
人は信用できない | 私はできが悪い |
人は私を害する | 私は生きている価値がない |
【おすすめのセルフワーク】
・ご自分の中にある「~であるべき」「~ねばならない」「私は○○」 など、どのような「ネバ・べき」や否定的信念、セルフイメージがあるでしょうか。
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今日も最後までお読みくださって、ありがとうございました。
潜在意識にあるビリーフを見つけ、書き換えることは、人生の流れを変える強力な手段です。あなたの人生は、あなたの潜在意識が決めていると言っても過言ではありません。ワークを通じて、自分の潜在意識の中にどのような根っこがあるのかを発見していくことが、望む未来を創り上げる第一歩です。
次回は、専門家のサポートを受けないでもできる、ビリーフの切り崩し方をお伝えしますので、チャレンジしてみてくださいね。
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