自己肯定感を高めるSTEP2:癒えていない過去を整理する

Contents

過去の傷をリストアップし、癒しと自己理解のためのステップ

今回は、「自信が持てない人が自己肯定感を高める方法」のSTEP2に入りますが、まだSTEP1をお読みでない方は、ぜひ、こちらを先にお読みくださればと思います。

○ 自己肯定感を高める方法:STEP 1 — 自らの心を癒すことから始める

・過去の苦しみを成長の糧に変える第一歩

 

自己肯定感を高める方法

過去の傷が現在の自信に影響している

なぜ、過去の整理が重要なのでしょうか?

心の中にしまい込んだ未解決の記憶や感情は、知らず知らずのうちに現在の行動や思考に影響を与えています。自分に自信が持てない人は、多くの場合、強い劣等感がある、自信を失うような恥ずかしい体験を持っている、両親から褒められることがなく否定されることが多かったなど、幼少期に何らかの原因を持っていることが多いと言えます。たとえば、親からの否定的な言葉や、学校での失敗体験などが、自己肯定感を低下させる要因となっているかもしれません。

また、思春期や大人になってからは、失敗体験や挫折体験により、自己不信や劣等感が強くなっている場合があります。

これらの未解決の感情や記憶を整理し、癒すことで、自己肯定感を高めていくことができますこのステップでは、過去の出来事をリストアップし、心の整理をしながら、癒しの第一歩を踏み出しましょう。

ステップの流れ

  1. 静かな時間を取る
    静かな場所で自分と向き合い、「自分に自信が持てなくなった原因として、過去にどのような出来事があったか」を考えます。

  2. リストを作る
    癒えていない過去の経験や、今でも心に残っている出来事を紙に書き出します。心に浮かんだものをそのままシンプルに書いてみてください。

  3. 感情を感じる

    その出来事を振り返り、どの様な気持ち、感情が強いか、感覚があるか、感じ取ってみましょう。「悲しい」「怒り」「不安」「寂しい」「恐れ」といった感情や、「胸がモヤモヤする」「のどがつまる」など、感じ取れるものがあれば、記入します。よくわからなくても、今は自分の心を見つめる練習ですから、大丈夫です。

⒋一番簡単な問題を取り上げ、TFTタッピングを行ってみる
リストアップが終わったら、次のステップで「癒す」作業に取り組みます。すべてを一度に解決しようとせず、今は「自分を知る」ことから始めましょう。

ポイント

  • 完璧を目指さない:これはあなた自身のためのプロセスですので、重要なのは自分の内面を観察することです。

過去を癒すためのステップ

自己肯定感を高める方法

 

さまざまな出来事を通して、自分に自信が持てなくなった人が、自己肯定感を高め、自分自身を信じられるようになるためには、大きくは2つのアプローチが必要になります。

⒈ 劣等感や自信のなさ、自己不信の原因を知り、癒えていない過去の心の痛みを癒し、解消していくこと。

⒉ 現在の自分自身に対して、積極的で肯定的な「思いの力」や「言葉の力」を活用し、効果的なマインドチェンジを図りながら、自分を信じる力を育てていくことです。

今回のSTEP2では、あなたが自分を信頼できず、自信を持てない原因にはどのようなものがあるかを見つめてみていただきたいと思います。そして、下記の手順に従って、リストアップしていきましょう。

幼少期から社会に出るまで

A まずは、幼少期から社会に出るまでの間で、心に残っている出来事や、今でも思い出すとつらいと感じる体験を思い出してみましょう。具体的な年齢や状況を簡単にメモすることで、感情の整理がしやすくなります。

B その出来事を思い返すと、どの様な感情や感覚が一番強く感じられるかを見つめてみましょう。(  )の中に記入してください。

例:

  • 5歳:ジュースをこぼして母親に強く叱られた      (悲しい、怖い、のどがつまる感じ)

  • 10歳:本を朗読して間違えたら、先生や友達に笑われた (恥ずかしい、緊張感、胸がドキドキ)

※つらすぎる記憶は無理に思い出す必要はありません。思い出せる範囲で、心に負担をかけないようにしましょう。

【幼少期から社会に出るまで】 

例:5歳の時に、ジュースをこぼしたら、母親に強く怒られた

(悲しい、怖い、のどがつまる感じ)

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大人になってから現在まで

次に、大人になってから現在までの間で、自信を失った出来事や、心に引っかかっている体験を振り返ってみましょう。こちらも簡単なメモ程度で構いません。

例:

  • 25歳:彼女に突然別れを告げられ、失恋をした

  • 30歳:職場でのプレゼンで失敗し、上司に叱責された

【大人になってから現在に至るまで】

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セルフワークで感情を癒しましょう

自己肯定感を高める方法

C  書き出したことで、つらい気持ちや思いが出ていますか?

今の辛い気持ちや、リストアップした出来事の中から、一番軽いものを1つ選び、感情を癒すセルフワークを行いましょう。前回のSTEP 1で紹介したTFTタッピングを活用することで、感情の軽減が期待できます。

まだ、実際のやり方を体験していない方は、この機会に下記動画を見ながら、今の辛い気持ちや、一つのエピソードを取り上げて、やってみてください。楽になられると思います。

動画のURLはこちらをご覧くださ

※つらすぎる記憶や、自分一人で対処が難しいと感じる場合は、無理をせず、専門家のサポートを受けることをおすすめします。

【お勧めのセルフワーク】

日々の生活の中で、ストレスやネガティブな感情が生じた際には、TFTを活用して感情のケアを行いましょう。​毎日3セッション、気軽にセルフケアを続けることで、心の安定が得られやすくなります。

・ご自分でできる方は、上記で取り上げた幼少期や大人になってからのエピソードを取り上げて、TFTを試してみてください。3セッションでは楽にならない場合は、少し多めにセッションをしてみてくださればと思います。

※辛すぎるエピソードや、自分ではむずかしいと思えるものは、決して無理をすることなく、今は取り上げないようにしましょう。

このステップで得られる効果

  • 過去の出来事が、現在の自分に影響を与えない、「ただの過去」になっていきます。

  • すべての出来事を取り上げてセッションをされた方は、現在の行動や感情に隠れたパターンを発見できるようになります。

  • 心の荷物が少しずつ軽くなっていきます。

 

STEP2はここまでです。

今回の時点で、自分で取り組めそうだと思われた方、少しむずかしいと感じてしまわれた方がいらしたことと思います。

今は、自分でできるように思えない方も、これから先のステップの中で参考になることもあるかもしれませんので、くれぐれも無理をすることなく、読み進めてみてくださればと思います。

また、やれそうだという方は、ぜひ、ご自分のペースでいいので、焦らず、じっくり取り組んでみてくださいね。

このように、過去の出来事を整理し、感情を癒すことで、自己肯定感を高める土台を築くことができます。​次のステップでは、さらに具体的な方法を紹介していきますので、引き続きご覧ください。

 

 

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