自己肯定感を高めるSTEP6:ネガティブな感情を手放す技術

Contents

つらい感情や思いを解放し、軽やかに生きる方法を学ぶ

この「自信がない人が「自己肯定感」を高める方法」は、12ステップからなっています。まだ、STEP1~STEP5までをお読みでない方は、ぜひ、こちらを先にご覧になってください。

 自己肯定感を高める方法:STEP 1 — 自らの心を癒すことから始める

・過去の苦しみを成長の糧に変える方法を学ぶ第一歩

 自己肯定感を高める方法:STEP 2 — 癒えていない過去を整理する

・過去の傷をリストアップし、癒しの第一歩を踏み出すステップ

 自己肯定感を高める方法:STEP 3 — 心を見つめ直すためのガイド

・自分の内面を深く見つめ、自己理解を深めるステップ

 自己肯定感を高める方法:STEP 4 — 幸せになるための心の法則を知る

・悪い種を刈り取ってよい種をまく「原因結果の法則」を身につけ、ポジティブな変化を引き寄せる実践法

 自己肯定感を高める方法:STEP 5 — 許しとセルフコンパッションで心を穏やかに

・他者や自分を許し、穏やかな心を取り戻す方法

 

自己肯定感を高める方法

A 手放すことの大切さ

私たちは日々、さまざまな感情を抱えながら生きています。特にネガティブな感情は、心を重くし、行動を制限する原因になりがちです。しかし、それらを手放すことができれば、心は軽くなり、穏やかさを取り戻すことができます。このステップでは、ネガティブな感情を理解し、上手に手放すための方法を学びます。

ネガティブな感情は私たちに何かを伝えようとする大切なサインです。例えば、不安は『これから何かが起きるかもしれない』という心の声であり、怒りは『自分の思い通りにならない』というメッセージです。それを無視したり抑え込んだりするのではなく、ありのままを受け取ることが、感情を手放す第一歩となります。

ストレスや、つらい出来事が起きたとき、怒りや悲しみ、不安など色々な感情を感じることはとても自然なことです。ただ、だから持ち続けていいかというと、持ち続けることは、いいことではありません。

なぜなら、ネガティブな感情や思いを解消せずに持ち続けていると、それは潜在意識に蓄積されていき、ある時、何かをきっかけに、心の症状や体の症状となって現れたり、心身には出なくても、「いつもこのパターンで失敗をする」、「いつもこのパターンで人間関係がうまくいかなくなる」など、その人固有のパターンの問題として表れてくることになるからです。

たとえば、会社帰りに道を歩いていて、急にスピードを出した車が飛び出してきて、ぶつかりそうになるような経験をしたとします。この時に多くの人が「怖い」という感情を持つことは自然ですね。

そして、「またそんなことが起きないように気をつけなくちゃ」と思うとしたら、ここまでは、第一の反応としては、自然の反応と言えます。

ところが、そこから、何度も何度も「また、あんな怖い思いをするのではないか」「あの時ぶつかっていたら、どうなっていたか」「他の道でも同じようなことが起きたらどうしよう」と不安や恐れを持ち続け、加速させるとしたら、これは誰が自分に矢を放っているのかを、よく考えてみてください。

そうです。第一の矢は、安全運転を怠り、急スピードを出した人によって、車にぶつかりそうになった驚きやショック、怖さでした。

ですから、第一の矢は、あっても自然なのです。でもそれ以降の矢、つまり第二第三の矢は、実は自分で自分に放っている矢であるのです。

こうした感情の矢は、ありのままの感情として認め、受け入れ、許したら、次には、自分を苦しめている感情や思考は手放すことがとても大切になります。

ただ、手放すことの大切さは理解できたとしても、手放すことがカンタンかというと、なかなか簡単ではありませんね。

特に強い感情や思いは、暴れ馬のようにコントロールできないことが多いものです。

手放していくためのアプローチについては、心理セラピスト養成講座で詳しく学んでいただいたり、このブライト・ライトワークの個人セッションにおいても、EFTというタッピングセラピーをご紹介しています。

EFTは、TFTから派生して確立されたタッピングメソッドで、ネガティブな感情や思いをシンプルかつパワフルに解放することができる、とても素晴らしいアプローチです。

ただ、このサイト上では、ようやくTFTタッピングを身につけてもらったばかりなので、今回は、EFTのアプローチではなく、「セドナメソッド」という、「手放しの法則」を誰にでも簡単にできるように開発された心理メソッドのやり方をご紹介できたらと思います。

参考書籍:ヘイル・ドゥオスキン「新版人生を変える一番シンプルな方法-セドナメソッド-」

ネガティブな感情を手放す技術

自己肯定感を高める方法

手放すとは、握りしめているペンを手から離すのと同じこと

手放すという行為は、感情を否定したり消し去ったりすることではありません。それは感情をありのまま受け入れ、自然に流れ去るのを許すことです。手放しとは、感情に振り回されない自由な心の状態を目指します。私たちの心は川のようなもので、感情が流れ去るのを阻むダムを解放すると、自然と心が軽くなります。

セドナメソッドでは、感情や欲求を手放すということは、握りしめているペンを手から離すのと、全く同じことなのだと教えています。

実際に、今ペンや鉛筆があれば、ぜひ試してみてください。

 

① しばらくの間、ペン(鉛筆)を強く握り締めましょう。長い間握りしめているうちに、どれほど力を込めているかを意識しないで持っていられるようになりますね。

② 次に、握りしめていたペンを、手を開いて手のひらの上で転がしてみてください。手をほどくと ペンは自由に動きます。

③ 最後に、手に持っているペンを手放してみてください。ペンはテーブルなり、床に落ちましたね。

 

むずかしいことは何もなかったのではないでしょうか。

このエクササイズは、「感情」も、ペンと同じで手放すことができるのですよと教えてくれています。

なんか、できそうな気がしてきませんか?

セドナメソッドのやり方

自己肯定感を高める方法

では、実際にどうやってやるのかをご紹介したいと思います。セドナメソッドは色々応用バージョンがあるのですが、最もベイシックなのは、自問自答することで、自分の感情を認め、そして解放していくやり方です。

ステップは5つです。

① 「今、何を感じていますか?」      

② 「その感情を認めることはできますか?」 はい/いいえ

③ 「その感情を手放せますか?」」     はい/いいえ

④ 「手放しますか?」           はい/いいえ

⑤ 「いつ?」               「今」/「まだ」

 

ひとつずつ、簡単に説明をしていきますね。

① 「今、何を感じていますか」

ゆったりと心の内面に注意を向けてみましょう。まずは感情を感じることから始めましょう。『私は今、悲しい』『怒っている』と自分に伝えるだけです。感情を評価するのではなく、ただ観察する練習をしてみてください。たとえ、その感情を言語化できなくても、その感情を迎え入れ、できる限り十分にその存在を認めます。

 

② 「その感情を認めることはできますか?」
この質問には、はい/いいえ で回答します。どちらであってもかまいません。大事なことは率直に正直に答えることです。

 

③ 「この感情を手放せますか?」
これも、はい/いいえ で答えます。怒りなら「この怒りを手放せる?」と自問して、深く考えたりすることなく、直感で答えましょう。今感じている怒りを手放すことができるかどうか。できないと思ったら、いいえと答えます。

 

④「(この感情を)手放しますか?」
これも、はい/いいえで答えましょう。今ある怒りを手放すかどうか、シンプルに正直に答えてみてください。
また、気持ちの変化にも注意しましょう。

 

⑤ 『いつ?』
最後に「いつ?」と尋ねます。これは「今」手放そう、という誘いの言葉です。「今」と答えることで、心がすっと軽くなっていくような、感情的な変化にも注目してみてください。いつ手放すかは、今でも明日でもいつでもいいので、心に無理はさせないでください。

 

この5つのステップで、軽い感情なら、手放せた実感を持てるかもしれませんし、何らかの気持ちの変化を感じるかもしれません。

解放できたと思えるまで、この5つのステップを何度でも繰り返し試しましょう。時間をかけてやるというよりは、スピーディに自分にどんどん問いかけて、直感的にはい/いいえを答えて、スッキリと解放できたと感じるまで、繰り返してみてください。

ネガティブな感情があることは、ありのままに認めればいいですが、(何度も言うようですが、)ネガティブな感情を持ち続けて、エネルギーを停滞させておく必要はないのですね。この手放しを身につけると、自分のネガティブな感情や思考に振り回されたりすることがなくなり、自分で自分をコントロールできるようになるので、精神的な開放感や自由を取り戻すことができます。

あなたが今一番、手放すことがむずかしいと思っている問題や悩みは何ですか?

自己肯定感を高める方法

 

私たちの苦しみの原因は、何かに執着して、心がそこに止まってしまうところにその原因があります。

悩みとは、気がつけば、何か特定の人や出来事、状況など一点に意識が向かってしまい、心にネガティブな感情や思い、欲求、否定的信念を握りしめた状態だといえます。

セドナメソッドでご紹介をしたように、「感情や欲求は、持つことも手放すこともできます」

手放すとは、完全に手放すことはできなくても、しがみつきやとらわれる思いの強さを、いったん緩め、放してみましょうということ。

握りしめているものを手放すことで、心は穏やかになり、最もよき問題解決につながり、その人の可能性や力が発揮されることにつながっていきます。

あなたが、今、一番手放すことが難しいと思っている問題や悩みは何でしょうか。

STEP12でご紹介をする「ブライトライトワーク」プログラムで、改めて取り組んでくだされば、必ず自分の中から答えを見つけていただくことができると思います。

そのためにも、自分が抱えている問題や悩みに付随している、ネガティブな感情にはどのようなものがあるのかを感じ取り、TFTでもセドナメソッドでも、ご自分のあった方法で、一定の解放ができるようになっておくことはとても大事です。

ぜひ、今回のセドナメソッドも試してみて下さればと思います。興味が持てるなら、本も買って損はない内容ですので、お勧めです。(ヘイル・ドゥオスキン「新版人生を変える一番シンプルな方法-セドナメソッド-」)

 

セドナメソッド「応用編」…言葉だけで解放する方法、手のポーズに合わせて解放する方法をご紹介します

*言葉だけで解放する方法 

「この怒りを認める」「この怒りを手放すことができる」「この怒りを手放す」「今、手放す」という4つの言葉を心がスッキリするまで唱える。

*手のポーズにあわせて解放する方法

手を握って・・「この感情を認める」

手を開くポーズで・・「この感情を手放すことができる」

手を開きながらペンをコロコロさせるポーズで・・「この感情を手放す」

手からペンを手放すポーズで・・「今、手放す」

 

ネガティブな感情を手放す方法を気軽に毎日繰り返すことで、心の重荷を軽くし、自由で穏やかな心を育むことができます。

 

 

  【おすすめのセルフワーク】

・「許しのワーク」に取り組めている人は、引き続き、これを行いましょう。

 日々の中で、起きることすべてに「今は、○○でいいんだ」と許し続けることにチャレンジしてみてください。

・セドナメソッドを用いて、ネガティブな感情の手放しを実践してみましょう

① 「今、何を感じていますか?」      

② 「その感情を認めることはできますか?」 はい/いいえ

③ 「その感情を手放せますか?」」     はい/いいえ

④ 「手放しますか?」           はい/いいえ

⑤ 「いつ?」               「今」/「まだ」

 

STEP6はここまでです。今日も最後までお読みくださって、ありがとうございました。

感情を手放す旅は、自分自身との対話の一部です。今日から、感情を味方にして、心を軽やかにしていきましょう。

 

 

 

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