自己肯定感を高めるSTEP4:幸せになるための心の法則

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悪い種を刈り取ってよい種をまく「原因結果の法則」を活かし、幸せな未来を創る

この「自信がない人が「自己肯定感」を高める方法」は、12ステップからなっています。まだ、STEP1、STEP2、STEP3をお読みでない方は、ぜひ、こちらを先にご覧になってください。

 自己肯定感を高める方法:STEP 1 — 自らの心を癒すことから始める

・過去の苦しみを成長の糧に変える方法を学ぶ第一歩

 自己肯定感を高める方法:STEP 2 — 癒えていない過去を整理する

・過去の傷をリストアップし、癒しの第一歩を踏み出すステップ

 自己肯定感を高める方法:STEP 3 — 心を見つめ直すためのガイド

・自分の内面を深く見つめ、自己理解を深めるステップ

 

「原因結果の法則」は幸せになる心の法則

自己肯定感を高める方法

今日は、とても大切な「心の法則」についてお話をしたいと思います。

私たちの人生に起こる出来事には、すべて理由があります。その理由を探る鍵が、『原因と結果の法則』です。このステップでは、心の中にある思いの“種”がどのように人生に影響を与えるのかを学び、幸せな未来を創る方法を見つけていきます。

「原因結果の法則」とは、「よい原因をまいたら、良い結果が生まれ、悪い原因をまいたら、悪い結果が生まれる」という法則です。これは人生におけるもっとも重要な法則の1つと言われ、この心の法則を知ることで、自分の未来をより明るくデザインする力が手に入ります。

「原因と結果の法則は、『心にまいた種が、私たちの行動や人生に影響を与える』という考え方。

つまり、幸福になりたかったら、幸福になるだけの種をまき、水や養分を与え、日を当てて育てていけば、幸福の果実を手にすることができるのだという、「幸福になるための法則」でもあります。

 

たとえば、あなたの家に庭があって、雑草だらけだったとします。

でも、あなたは、この庭をひまわり畑のように、ひまわりでいっぱいにしたいと願っているとします。

そうしたら、どうしますか?

 

雑草だらけの場所に、ひまわりの種をまこうとする人はいないはずですね。

多くの人は、まずは雑草を抜いてから、土を耕し、ひまわりの種をまきますよね。

そして、必要なお水や養分をたっぷりと与えることでしょう。

それなのに、人生では、雑草だらけの心や人生の庭に、雑草を抜くこともせずに、すぐに種をまいて、ひまわりの花を咲かそうと考える人があまりに多いのです。

人生も、あなたの心や体の状態も、すべて一緒です。

まずは「悪い種を刈り取って」

そして「よい種をまくこと」

今、起きている状況が好ましいものでない時、その原因である「悪い種」は、刈り取る必要があります。

過去に何らかの原因があるなら、その悪い原因は取り除く必要があるのですね。でも、だからと言って、その過去に引っ張られる必要はなく、未来に向けては。現在に「よい種」をまいていけば、良い結果を生むことができるのだということです。

この「原因結果の法則は、誰もが幸せになるための、とても大切な心の法則だと言えます

原因結果の法則は、仏教では「縁起の法」とか「因果の理法」と呼ばれ、「まかぬ種は生えぬ」「自分でまいた種は自分で刈り取る」と言うことわざを聴いたことがあるのではないでしょうか。

この世に偶然なるものはなく、「全ての結果には、必ず原因がある」ということでもあり、これは、この世界のすべてに共通する「心の法則」であるのだということです。

「見方・考え方」が本当の原因

自己肯定感を高める方法

人のせい、環境のせいから抜け出すことが幸福の第一歩

ここでとても大切なことがあります。

悪い結果をもたらす「悪い原因」とは何でしょうか。

多くの人は、その原因が、何らかの出来事や環境にあると思っているのではないでしょうか。

私たちは、よく自分が不幸な原因を、家が貧しかったから、親が離婚してしまったから、イジメられたから、褒めてもらえなかったから、希望通りの学校や会社に入れなかったから、結婚相手が悪かったからと、自分の人生に起きた出来事や環境だと思いがちです。不幸の原因を「人のせい、環境のせい」だと思っていることが多いはずです。

悪い結果をもたらす悪い原因とは、「人のせい、環境のせい、出来事のせい」なのでしょうか?

子どもが泣くからイライラする?!

 

例えば、満員電車で小さい子がずっと泣き続けていたとします。下の図のように、「だから」イライラするという反応が生まれたのだと思いがちです。

子どもが泣く (できごと) ⇒  イライラする (反応)

でも、本当にそうでしょうか。

実は、同じ出来事があっても、その人がどのように思い、どのように感じるかは同じではないはずなのです。

子どもが満員電車で泣き続けている時・・・

「親は何をしているの」「なんでこんなに泣かせ続けているんだ」と思うなら、怒りや苛立ちを感じるかもしれません。

「赤ちゃんもこんな満員電車じゃ辛いよね」と思う人は、赤ちゃんをかわいそうに思うかもしれません。

「お母さん、いたたまれないだろうな」と思う人は、お母さんに同情するかもしれません。

「ママも赤ちゃんも大変、周りも大変」と思う人は、心穏やかに赤ちゃんやママを助けようとするかもしれません。

 

 このように、実は、私たちは、その出来事によって、さまざまな感情を抱いているのではなく、その出来事に対する「見方・考え方」によって、感情などの反応が異なってくるのです。

つまり、出来事が原因なのではなくて、感情や思いの根っこにある、その人固有の「見方・考え方」=思い込みが本当の原因だということです。

 

自己肯定感を高める方法

 

ですから、幸せになりたいなら、「まずは、自分の心にまいている“悪い種”を見つけることから始めましょう。」

たとえば、次のようなネガティブな思い込みがありませんか?

  • 『私は何をやってもダメ』

  • 『私は完璧でなければいけない』こうした「見方・考え方」思い込みがあったら、誰もがするような小さなミスやウッカリであったとしても、ひどく落ち込んだり、自分を責めたりという反応が起きてしまうということです。

これらを意識的に手放すことで、新しいポジティブな思考のスペースが生まれます。

ですから、「原因結果の法則」をよく知って、常にマイナスの思いの種を刈り取って、プラスの思いの種に変えていけば、私たちは、幸せになれるのだということです。

私たち一人一人の人生は、自分がこれまでどんな「思い」を出し、どんな「行動」をとってきたかの積み重ねであり、「人生は原因・結果の連鎖によってできていると言えます。

ですから、幸せになりたかったら、プラスの思いの種をまいて、どの様に育てていくか(努力や行動)が、大事であるのだということです。

心の畑の雑草を刈り取り、良い種をまくためのセラピーを

自己肯定感を高める方法

 

でも、実際にマイナスの思いの種を刈り取って、プラスの思いの種に変えていくことは簡単なことではありませんね。

長年持ち続けてきた否定的な信念や価値観は、その人の心の傾向性であり、心グセ、心の根っこであるので、簡単に修正できるものではないかもしれません。

そのために、ビリーブセラピーでは、TFTやEFTという感情開放テクニックや、その方にとって効果的な心の道具=心理メソッドを用いて、その方がなりたい方向に向かってプラスの思いの種がまけるようになるサポートをさせていただいています。今後のステップでも紹介していきますので、ぜひ取り入れ、活用してください。

あなたの心の畑、人生の畑は望むものになっていますか?

現在の出来事で感じるネガティブな感情や思いのほとんどは、未解決のまま、癒されずに引きずってきた過去の感情や思いの痛みであると言われています。

ビリーブセラピーでは、「過去の記憶」に付着しているマイナスの感情を見つけ、その奥にある思いや欲求、信念と向き合いながら、「いらない」部分を取り除いて、その上で、自己受容や自己肯定の種、あなたの望むプラスの思いの種をまいていきます。

前回、心の見つめ方として、まずは「感情」「感覚」「思考(認知)」を取り出せるようになりましょうとお話をしました。

最初のうちは、それで充分です。

ただ、こうした心の見つめ方をして、自分に何が起きているかを見つめられるようになったら、次の段階として、そうした感情や思いが出るのはどうしてなのかという、もう一段深いところにある、自分固有の「見方考え方」を発見していかれるようになることが大事になります。

それこそが、その人の心の根っこの部分にあたるからです。

こうした、その人固有の「見方、考え方」のことを心理療法では「ビリーフ(信念・価値観)」とか、認知行動療法では「スキーマ」という言い方をします。このビリーフについては、改めてSTEP8やSTEP9で取り上げていきますので、ぜひ学んでみてくださいね。

 

鏡の法則とは―「原因結果の法則」の別の言い方

 

皆さんの中には、「鏡の法則」という言葉やご本を読んだことがある方もいるかもしれません。

この「原因結果の法則」を別の言い方で表現しているのが、「鏡の法則」です。

「人生は、自分の心を映し出す鏡である」というのが「鏡の法則」と呼ばれているものです。

あなたの人生は、あなたの心を映し出す鏡である。

つまり、あなたの人生で起きている出来事は、あなたの心(あなたの思い)を映し出す鏡であるという視点で見ていくのが、鏡の法則です。

もし、何か望ましくない出来事が起きている(結果)なら、そこに、あなたのどんな心(思い)が映し出されているのかを探っていくこと。

「鏡に映っている人生は、あなたのどのような心が映っているのか?」

もし、今あなたの望む人生になっていないとしたら、どのような「考え方」が、あなたの人生を形作っているのか、少し時間を取って考えてみていただくといいかもしれません。

「私は愛される価値がない」

「人は信用できない」

「人は私を害する」

「私は幸せになれない」etc

ぜひ、この機会にそうした視点で、自分の心の中の思いを見つめてみてくださればと思います。

こうしたマイナスな思い込みを手放し、新たな人生を開いていくためのアプローチが、STEP12でご紹介する「ブライトライト・ワーク」ですので、楽しみに学びを深めて下さればと思います。

 

【おすすめのセルフワーク】

 ・現在の人生の問題は、自分のどのような心が映っているのかを見つめてみましょう。

・やれる方は、その問題を認知療法的な見方で、書き出してみましょう。そして、反応である「感情」や「思考」が生まれた本当の原因、自分固有の「見方や考え方」としてはどのような考え方があったのかを考えてみてください。

・その出来事、感情、感覚、思考に意識を向けながらセルフケアタッピングを行いましょう。心が軽やかになります。

 

STEP4はここまでです。今日も最後までお読みくださって、ありがとうございました。

原因と結果の法則を理解し、思いと行いを変えていくことで、あなたの未来は必ず変わります。今日、あなたがまいた種が、明日の幸福の花を咲かせるのですから。

まずは、感情でも、思考でも、感覚でも、「悪い種は刈り取って、いい種をまいていくこと」が、よりよく生きていくための秘訣なのだなと知っていただければ幸いです。

 

 

 

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