自信がない人が自己肯定感を高める方法―STEP4

Contents

STEP4―幸せになるための心の法則を知っていますか?

この「自信がない人が「自己肯定感」を高める方法」は、12ステップからなっています。まだ、STEP1、STEP2、STEP3をお読みでない方は、ぜひ、こちらを先にご覧になってください。

STEP1 心を癒しながら、自分の中に明るい光を見つける「ブライト・ライト・ワーク」

STEP2 癒えていない過去をリストアップしましょう 

STEP3 心を見つめるためにー認知行動療法的な見方から学ぶ

 

「原因結果の法則」は幸せになる心の法則

今日は、とても大切な「心の法則」についてお話をしたいと思います。

心の法則ってなんだ?と思われるかもしれませんが、人生を生きるにあたって、この心の法則を知っているかどうかは、実はとても大切なことです。

なぜなら、この心の法則を知らないというのは、車を運転するのに、交通ルールを知らないままに車を走らせるようなものだからです。

車を運転する方は、交通ルールや運転の仕方をしっかり学んで、テストを受けて合格した人だけが、車を運転できるようになりますね。

もし、誰もが交通ルールを知らないまま、一般道に出たら、どうなるでしょう?

行きたい目的地にいつまでもたどり着かなったり、車同士がぶつかってしまったり、人をひいてしまったり、大変なことが起きることは想像できますね。

でも、私たちは、人生という道を進んでいく上で、大事な人生のルール、心の法則を知らないまま(本当は厳然としてあるのに!)、肉体という車を平気で動かしてしまっているのではないでしょうか。

法則を知っていたなら、大きく間違わないことでも、それを知らないままに生きているので、何か問題や悩みにぶつかっても、なかなか抜け出せなかったり、心が折れてしまう、病んでしまうなんていうことが、しばしば起きがちです。

ビリーブセラピーは、正式名称が「原因結果の法則」ビリーブセラピーとしているように、「原因結果の法則」をとても大事にしています。

なぜなら、たとえ心の技術として様々な心理セラピーを学んだとしても、交通ルールである人生のルール、心の法則を知らないままでは、いい人生の旅はできないからです。

「原因結果の法則」とは、「よい原因をまいたら、良い結果が生まれ、悪い原因をまいたら、悪い結果が生まれる」という法則です。これは人生におけるもっとも重要な法則の1つと言われています。

つまり、幸福になりたかったら、幸福になるだけの種をまき、水や養分を与え、日を当てて育てていけば、幸福の果実を手にすることができるのだという、「幸福になるための法則」でもあります。

 

たとえば、あなたの家に庭があって、雑草だらけだったとします。

でも、あなたは、この庭をひまわり畑のように、ひまわりでいっぱいにしたいと願っているとします。

そうしたら、どうしますか?

 

雑草だらけの場所に、ひまわりの種をまこうとする人はいないはずですね。

多くの人は、まずは雑草を抜いてから、土を耕し、ひまわりの種をまきますよね。

そして、必要なお水や養分をたっぷりと与えることでしょう。

それなのに、人生では、雑草だらけの心や人生の庭に、雑草を抜くこともせずに、すぐに種をまいて、ひまわりの花を咲かそうと考える人があまりに多いのです。

人生も、あなたの心や体の状態も、すべて一緒です。

まずは「悪い種を刈り取って」

そして「よい種をまくこと」

今、起きている状況が好ましいものでない時、その原因である「悪い種」は、刈り取る必要があります。

過去に何らかの原因があるなら、その悪い原因は取り除く必要があるのですね。でも、だからと言って、その過去に引っ張られる必要はなく、未来に向けては。現在に「よい種」をまいていけば、良い結果を生むことができるのだということです。

この「原因結果の法則は、誰もが幸せになるための、とても大切な心の法則だと言えます

原因結果の法則は、仏教では「縁起の法」とか「因果の理法」と呼ばれ、「まかぬ種は生えぬ」「自分でまいた種は自分で刈り取る」と言うことわざを聴いたことがあるのではないでしょうか。

この世に偶然なるものはなく、「全ての結果には、必ず原因がある」ということでもあり、これは、この世界のすべてに共通する「心の法則」であるのだということです。

「見方・考え方」が本当の原因

ただ、ここでとても大切なことがあります。

悪い結果をもたらす「悪い原因」とは何なのかということです。

多くの人は、その原因というものが、何らかの出来事や環境にあると思っているのではないでしょうか。私たちは、よく自分が不幸な原因を、家が貧しかったから、親が離婚してしまったから、イジメられたから、褒めてもらえなかったから、希望通りの学校や会社に入れなかったから、会社が倒産してしまったから、結婚相手が悪かったからと、原因とは、自分の人生に起きた出来事や環境だと思いがちです。

普段感じているストレスも、何か嫌な出来事があったから、ネガティブな気持ちや思いを持ったと考えてしまうことが多いのではないでしょうか。

 

子どもが泣くからイライラする?!

 

例えば、満員電車で小さい子がずっと泣き続けていたとします。下の図のように、「だから」イライラするという反応が生まれたのだと思いがちです。

子どもが泣く (できごと) ⇒  イライラする (反応)

 

でも、本当にそうでしょうか。

実は、同じ出来事があっても、その人がどのように思い、どのように感じるかは同じではないはずなのです。

子どもが満員電車で泣き続けている時・・・

「親は何をしているの」「なんでこんなに泣かせ続けているんだ」と思うなら、怒りや苛立ちを感じるかもしれません。

「赤ちゃんもこんな満員電車じゃ辛いよね」と思う人は、赤ちゃんをかわいそうに思うかもしれません。

「お母さん、いたたまれないだろうな」と思う人は、お母さんに同情するかもしれません。

「ママも赤ちゃんも大変、周りも大変」と思う人は、心穏やかに赤ちゃんやママを助けようとするかもしれません。

 

 このように、実は、私たちは、その出来事によって、さまざまな感情を抱いているのではなく、その出来事に対する「見方・考え方」によって、感情などの反応が異なってくるのです。

つまり、出来事が原因なのではなくて、感情や思いの根っこにある、その人固有の「見方・考え方」が本当の原因だということです。

 

 

ですから、「原因結果の法則」をよく知って、常にマイナスの思いの種を刈り取って、プラスの思いの種に変えていけば、私たちは、幸せになれるのだということです。

私たち一人一人の人生は、自分がこれまでどんな「思い」を出し、どんな「行動」をとってきたかの積み重ねであり、「人生は原因・結果の連鎖によってできていると言えます。

ですから、幸せになりたかったら、どんな思いの種をまいて、どの様に育てていくか(努力や行動)が、大事であるのだということです。

心の畑の雑草を刈り取り、良い種をまくためのセラピーを

心の原則として、「原因結果の法則」が大事であり、幸せになるための大事な法則であることをお伝えしました。

でも、実際にはマイナスの思いの種を刈り取って、プラスの思いの種に変えていくことは簡単なことではありませんね。

マイナスの感情や感覚が強いと、思いを変えていくことはとてもむずかしく感じられるはずです。

そのために、ビリーブセラピーでは、TFTやEFTという感情開放テクニックを中心に、その方にとって効果的なアプローチ=心の道具を用いて、その方がなりたい方向に向かってサポートをさせていただいていますし、こうしてサイトでも、シンプルなアプローチの仕方をお伝えしています。

あなたの心の畑、人生の畑は、あなたの望むものになっていますか?

 

現在の出来事で感じるネガティブな感情や思いのほとんどは、未解決のまま、癒されずに引きずってきた過去の感情や思いの痛みであると言われています。

ビリーブセラピーでは、「過去の記憶」に付着しているマイナスの感情を見つけ、その奥にある思いや欲求、信念と向き合いながら、「いらない」部分を取り除いて、その上で、自己受容や自己肯定の種、あなたの望むプラスの思いの種をまいていきます。

前回、心の見つめ方として、まずは「感情」「感覚」「思考(認知)」を取り出せるようになりましょうとお話をしました。

最初のうちは、それで充分です。

ただ、こうした心の見つめ方をして、自分に何が起きているかを見つめられるようになったら、次の段階として、そうした感情や思いが出るのはどうしてなのかという、もう一段深いところにある、自分固有の「見方考え方」を発見していかれるようになることが大事になります。

それこそが、その人の心の根っこの部分にあたるからです。

こうした、その人固有の「見方、考え方」のことを心理療法では「ビリーフ(信念・価値観)」とか、認知行動療法では「スキーマ」という言い方をします。このビリーフについては、改めてSTEP8やSTEP9で取り上げていきますので、ぜひ学んでみてくださいね。

 

鏡の法則とは―「原因結果の法則」の別の言い方

 

皆さんの中には、「鏡の法則」という言葉やご本を読んだことがある方もいるかもしれません。

この「原因結果の法則」を別の言い方で表現しているのが、「鏡の法則」です。

「人生は、自分の心を映し出す鏡である」というのが「鏡の法則」と呼ばれているものです。

あなたの人生は、あなたの心を映し出す鏡である。

つまり、あなたの人生で起きている出来事は、あなたの心(あなたの思い)を映し出す鏡であるという視点で見ていくのが、鏡の法則です。

もし、何か望ましくない出来事が起きている(結果)なら、そこに、あなたのどんな心(思い)が映し出されているのかを探っていくこと。

「鏡に映っている人生は、あなたのどのような心が映っているのか?」

もし、今あなたの望む人生になっていないとしたら、どのような「考え方」が、あなたの人生を形作っているのか、少し時間を取って考えてみていただくといいかもしれません。

ぜひ、この機会にそうした視点で、自分の心の中の思いを見つめてみてくださればと思います。

 

【お勧めのセルフワーク】

 ・現在の人生の問題は、自分のどのような心が映っているのかを見つめてみましょう。

・やれる方は、その問題を認知療法的な見方で、まずは書き出してみましょう。そして、反応である「感情」や「思考」が生まれた本当の原因、自分固有の「見方や考え方」としてはどのような考え方があったのかを考えてみてください。

・その出来事、感情、感覚、思考に意識を向けながらセルフケアタッピングを行いましょう。

 

STEP4はここまでです。今日も最後までお読みくださって、ありがとうございました。少しむずかしく感じられたかもしれませんが、まずは、感情でも、思考でも、感覚でも、「悪い種は刈り取って、いい種をまいていくこと」が、よりよく生きていくための秘訣なのだなと知っていただければ幸いです。

 

 

 

関連記事

  1. 自信がない人が「自己肯定感」を高める方法―STEP3

  2. 自信がない人が「自己肯定感」を高める方法―STEP2

  3. 自信がない人が自己肯定感を高める方法―STEP6

  4. 自分に自信を持つ方法№3―劣等感の克服

  5. 自分に自信を持つ方法ってありますか?―part1

  6. 自分に自信を持つ方法―part2

  7. 自分に自信を持つ方法№4―完全主義と自信のなさ

  8. 自信がない人が「自己肯定感」を高める方法―STEP1

  9. 自信がない人が自己肯定感を高める方法―STEP5

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。