こんにちは♪
やさしいビリーブセラピーの★ゆきです。
誰もがマスクをつけているのが当たり前になっているこの頃、先行きの見えない不安や恐れを感じている人も多いのではないでしょうか。
自分の中にある漠然とした不安や恐れを、無理することなく受け入れながらも、もっと明るい未来や希望に変えていく方法があることをお伝えしたくて、この記事を書きました。
下記のように、3つのパートに分けましたので、興味のある方は、ぜひ、順番にお読みくださればと思います。
part1 不安や恐れを解消し、希望に変えるタッピングセラピーは⇒
part2 自分らしく生きる、恐怖から自由になるタッピングセラピー⇒
part3 「希望実現タッピングセラピー」希望の未来を引き寄せる!⇒
コロナ感染が長期化する中で、
「外食産業やサービス業がつぶれ始めてるけど、失業や転職、経済不況は大丈夫なの?」
「自分が人に感染させてしまうのではと不安になる」
「毎日、コロナのニュースやワイドショーばかり見てしまう 」
「バッタによる食糧危機や災害、米中の派遣戦争など、まだ何か起きるのでは?」
「三密を避けるあまり、子どもたちの心に悪い影響は及ぼさないの?」
「夫がいる時間が増えて、ストレスでイライラする。」
「コロナは、何とか持ちこたえてきたけど、洪水や台風のニュースなどを見ると、これからどうなってしまうのか、不安になってしまう」
コロナは未経験のことばかりで、未知のものへの恐れ、先行きが見えないことによる不安が生まれるのも当然のことですね。
不安や恐れの感情というのは、私たちの命を守るための防衛反応として、とても自然な感情です。
不安があるからいけないとか、恐怖心があるのは問題だと、思うことはないのですね。
ただ、ワイドショーなどマスコミからの情報を見ていると、恐れを必要以上にあおっているようにも見えます。一日中、家にいて、現在のような報道を見続けていたら、精神的に不安定になってしまう人が出てきても不思議ではないように思います。
日本では、自殺者がかつての3万人から減ってきたとはいえ、現在でも2万人いるといわれます。
1日に平均すると、50人以上の方が自殺していることになり、とても心が痛みます。
もし、テレビで現在のコロナの感染者数のように、自殺者数やその状況を毎日センセーショナルに報道していたら、どうなるでしょう?
きっと、死への恐怖心や生きることへの不安感は増大され、自分も死にたくなったり、眠れなくなったり、心身が不調になる人が増える可能性は、容易に予測されるのではないでしょうか。
そういう意味で、コロナのニュースが当たり前のように連日報道されていますが、情報を適切に選択的に選んでいくということは、これまで以上に大切になると思います。
特に、不安感が強くなるほど、さらにネガティブな情報を集めようとする傾向がありますので、こうした時期のニュースやワイドショーのつけっぱなしには気をつけて、適切に情報の取捨選択ができるようになりましょう!
特に家族に不安感の強い人がいたら、周囲の人が気をつけてあげることも大事ですね。
Contents
「恐れすぎないで」不安や恐れはあって当たり前
コロナ禍や先行きが見えないときに、不安や恐れがあるのはあたりまです。
では、何が問題かというと、一番の問題は「恐れすぎること」にあります。
こうした恐れの感情が防衛反応となって、さらに怒りや不安を増大させてしまうことになります。
そこに、連日のように、不安をあおるような情報が重なると、過剰反応と言えるような問題が、個人レベルでも社会レベルでも起きてきてしまいがちです。
特に空気を読む日本人にとっては、マスコミやSNSの論調が同調圧力となりやすく、集団ヒステリーにつながりやすいと言われています。
自粛警察やマスク警察、他地域の者が来ることへの過剰な排斥、会社内や医療従事者へのコロナハラスメントなどが問題にもなりましたね。
やっている側の正義感で、やりすぎているという認識を持ちにくく、気づかないで他の人を傷つけてしまうということも多いものです。
バッタによる食糧危機も伝えられ始め、世界的な大洪水だけでなく、これからしばらくの間、さまざまなことが起きてくるかもしれません。
そうした時でも、私たち一人一人が恐れすぎることなく、心穏やかに、未来に対する信頼や希望を持ち続けるためにはどうしたらよいのでしょうか?
ここでは、不安や恐れの気持ちへの具体的な対処法も含めて、お話をしていかれたらと思います。
大きく、初級編のパート1と上級編のパート2に分かれています。
まずは、気軽に初級編を試してみてください。
part1は、主にタッピングの中でも、もっともカンタンで効果的なTFTを用いたアプローチを中心に、眠りのためのイメージワークなどもをお伝えしていきます。
part2は、もう少し本質的な恐怖心や不安を手放していくために、EFTという言葉を用いたタッピングを中心に、不安や恐怖を希望に変えていくイメージワークまでを経験していただこうと思っています。
不安や恐を感じた時、それをケアできる方法を持っていることが、とても大切です。
ぜひ、自分がやれそうなもの、合っているものを1つだけでもいいので、ピックアップして、やってみてくださればと願っています。
必ず、心や体が軽くなりますので♪
適度な生活習慣も大切に♪
その前に、生活習慣のチェックだけ、この機会にしておきましょうね。
心のバランスを崩したとき、心の調子だけを戻そうとしても、無理があるものです。
こんな時こそ、生活習慣が整っているか、整っていなければ、少しずつ意識して整えていくようにしましょう。
- 十分な睡眠を取れていますか
(30分以上の昼寝は避けましょう)
- 朝起きたら、窓を開けて光を浴びましょう
(体のリズムが整って、眠れるようになります)
- 不安が強い時は、特にたんぱく質をたっぷりとった食事をしましょう
(極端に偏った食事、小麦、甘いもの、コーヒ―、アルコールの摂りすぎは避けます)
- 規則正しい生活リズムの中で、心や体が喜ぶことをしましょう
(自分にできる運動を毎日の生活に取り入れることを忘れずに!)
- ニュースやワイドショー、ネット、SNSの見過ぎをやめましょう
(特に夜寝る前は、やめましょうね。見ないでいられなければ、楽しいものを!)
つまり、睡眠・栄養・運動を中心に、規則正しい生活リズムを心がけ、不安をあおる情報を制限して、楽しいこと、心や体が喜ぶことをしてあげるということですね。
お一人お一人、色々なご事情があることと思います。
できるところからでいいですから、一つずつ、やれるところから心がけてみてくださいね。
そのうえで、心のケアをしてあげると、過度な不安や恐れがス~っと軽くなっていきますよ。
心は「恐れているものを引き寄せる」!?
不安や恐怖心があると、私たちは自分らしく生きることができず、自分の力を十分に発揮することもできなくなります。
具体的には、どのような不安感や恐怖心があるでしょうか?
たとえば・・・
コロナのように「未知なるもの」への恐怖心がありますね。
死ぬことへの恐怖心
感染するのではという恐怖心、
人に感染させてしまうのではという恐怖心、
人から、責められ非難されることへの恐怖心。
失業や経済的な不安感
コロナ禍の中での大洪水や災害を見聞きすることでの恐怖心や絶望感、無力感。
「自分を害するものが何かやってくるのではないか」という漠然とした未来への不安。
まだ起こっていないのだけれども、「起こるのではと取り越し苦労をする心」
過去の失敗や挫折、心の傷つきが癒えないままに、「持ち越し苦労をする心」
最近のように、コロナや災害のニュースが連日流れていると、これまで以上に、職業のこと、健康のこと、お金のこと、将来のこと、家族のこと、子どものこと、人間関係のことなど、さまざまなことが本当に大丈夫なのかと不安になっていきます。
実は私も、かつて、そのどれもが当てはまるほどに恐怖心が強く、「害される」怖さや漠然とした不安感の強い人間でした。
チェーンスモーカーのように、いつもタバコやコーヒーを口にしていないと、心が落ち着かなかったのです。
今では、誰からもA型だと信じてもらえないほど、よく言えば大らかで、少々の出来事があっても、コロナ禍の中でも、とても心穏やかに暮らしています。
恐怖心や不安を、穏やかさや希望に変えることは、けっして難しいことではありません。
ぜひ、ご一緒に不安や恐れに関する心のからくりに気づいて、しなやかに乗り越えていきましょうね。
さて、「恐れ」は何が問題なのでしょう。
それは、一言でいえば
「恐れているものを引き寄せてしまう」からです。
これが、心の法則なのですね。
あなたが心に描く絵が、いつも恐怖に満ちていたら、どのような絵柄や色合いになると思いますか。
深層心理で恐れているということは、イメージの中で、その怖がっている絵をいつも心に描いていることになります。
コロナに感染するのが恐い、コロナで死ぬのは怖いと思い続ける時、心の中の絵は、まるでそうなることを願っているのと同じように、コロナに感染して苦しむイメージを描いていることになってしまいます。
だから、逆に恐れているものを引き寄せてしまいます。
潜在意識というのは、善悪の判断がつかないのですね。
ですから、深層心理で思っていることと同通するものを引っ張ってきてしまいます。
たとえば、しばしば有名人の不倫が話題になりますね。
そんな時、自分の夫のことを疑う気持ちを持って、「この人も裏切るんじゃないか」、「この人も不倫をするのではないか」と恐れすぎていると、恐れるような事態が起きやすくなってしまいます。
メールを黙ってみてしまったり、帰りが遅いだけで嫌みを言ってしまったり、喧嘩口調で話したり・・・
実際には、不倫など起きてなくても、疑いや不信の気持ちで、夫と関わるようになってしまうため、夫婦仲が悪くなってしまいがちです。
病気でも同じことが言えます。
クリニックにお見えになる方でも、いつもご自分の体調を気にしすぎてしまう方は少なくありません。
おなかの調子を悪くするのではないか、吐き気がするのではないか、めまいがするのではないか、医師はどこも悪くないというが、本当は重病なのではないか。
このように、自分は体調が悪くなるのではないか、病気になるのではないかと恐れていると、深層心理ではいつもその不調な姿をイメージしてしまうことになるので、本当に体の調子が悪くなり、病気にかかりやすくなってしまいがちです。
アメリカの外科医、クライル博士は「恐怖は精神的なものではない。心臓も脳も内蔵も恐怖を感じている。心配事や不安の原因が何であれ、その影響は身体の細胞、組織、器官に現れる。」と語っています。
そんな風になってほしくないと願っているにも関わらず、恐れ過ぎると、恐れていることが実体化しやすくなるのですね。
どんな恐怖や不安がありますか??
ここで、あなたが現在、何に対して恐怖や不安を感じているか?
少し見つめてみましょう。
未来への不安には何があるでしょうか。
この記事では、実際にやっていただくことで、必ず不安や恐怖心が楽になっていくように、段階を追って効果的な対処法をお伝えしていこうと思います。
初歩的なものから、ブログでお伝えできる範囲での上級編まで、本格的なアプローチをお伝えします。
ですので、不安や恐怖心が気になっている方は、ぜひ、実際に書き出してみることをお勧めします。
実際にやってくださった方は、必ず、楽になっていきますので♪
【あなたはどんなことに不安や恐怖を感じているでしょか?】
経済的な問題
職業・仕事・成功・自己実現の問題
病気・健康の問題
コロナ感染の問題
死の恐怖
人間関係の問題(パートナー・親子・恋愛・舅姑・会社・友人)
介護や障害の問題
いじめやハラスメント
天災や戦争・食糧危機
心の奥深くにある恐怖は何?
もっともカンタンにできる不安解消法―TFTタッピング
では、不安や恐れを克服するのには、どうしたらよいのでしょう?
私が敬愛する、ノーマン・ヴィンセント・ピール先生は、世界中で2000万部売れたと言われる名著「積極的考え方の力」の中で、不安に対して「毎日、頭の中を空っぽにすること」の大切さを提案されています。
特に、眠りにつく前の「短時間に頭は最も柔軟になっていて、最後に考えたことを吸収する傾向」があり、「思考は眠っている間に無意識に深く浸透する」ので、眠る前の心理状態というのは、とても重要なのですね。
そうは言っても、不安になっている時に何も考えるなといってもむずかしいですよね。
そんな時に使っていただける、TFTタッピングという、不安や恐れを感じた時の最もカンタンな対処法をお教えできたらと思います。
TFTは、1セッション1分くらいでできるタッピングで、何セッションかしていただくと、問題の原因となっている心のトゲを抜くことができます。
part2でお伝えをするEFTは、ネガティブな感情や感覚が解消されて、スッキリする感覚がありますが、このTFTは、スッキリするというよりは、穏やかな感じで症状や問題が気にならなくなるタッピングアプローチです。
なんとなく楽になったという印象を持たれる方が多いです。
それでも、内戦で100万人近い大虐殺が起きたルワンダで、ひどいPTSDに苦しむ400人の孤児に対して、このTFTを用いて2週間で95パーセントのPTSDが解消されたというくらい、効果は高いものです。
初めての方でも、すぐに使っていただけるようになりますので、朝でも昼間でも、夜でも、不安になったときにはいつでも使ってみてくださいね。
かならず、少し心が落ち着くはずです。
このやり方は、TFTの中でも、トラウマにも不安にも活用できる、覚えておくと一番便利なアプローチです。
まず、タッピングする場所をご紹介しますね。
【タッピングポイント】
A タッピングを始める前に、効果をしっかり出すための調整ポイントとして、下記の圧痛領域か、PRのどちらか1つ、ご自分の気持ちのいい方を選んでください。
圧痛領域・・・サッカーの選手などが国歌を歌うときに胸に手を当てますね。鎖骨よりも下の左胸のあたりです。他は全て東洋医学のツボなので、タッピングするのですが、ここだけはリンパ領域なのでさすります。
PR・・・・・・小指の付け根と手首の間の、ちょうど真ん中の部分です。空手チョップをするときに使う場所なので、空手チョップポイントとも言います。
B タッピングポイントは、4つを覚えましょう。
眉頭・・・・・眉毛の始まりのところです。左右どちらか1つを叩けば、効果は出ます。
目の下・・・・黒目の下で、頬骨の際のところです。
わきの下・・・腋の下から10センチくらい下です。乳首のラインが目印
鎖骨下・・・・鎖骨の始まりの部分はグリグリしていますが、そのグリグリの外側斜め下のところ
C 眼球運動をするときに用いる場所で、ガミュートと呼んでいます。
ガミュート・・・手の甲側、小指と薬指の間を手首側に沿って行くと、骨の関係でV字になって止まるところです。
【やり方手順】
<1> 問題(不安や恐れ)を思い浮かべます。
<2>まずPRを15回程度タッピング、または圧通領域(基本は左側)を15回程度さすります。
<3>眉頭➡︎目の下➡︎わきの下➡︎鎖骨下の順に、2本指で5回以上タッピングします。(気持ちが良ければ、回数にこだわらず叩いて下さいね)
<4> 眼球運動:9g(ナイン・ジー)
ガミュート(手の甲のV字スポット)をずっとタッピングしながら、
(それぞれ5回以上タッピングしながら)
1. 目を開けます
2. 目を閉じます
3. 目を開けて、顔はまっすぐのまま、視線を右斜め下、左斜め下
4. 目を1回転させてます
5. 目を反対回りに1回転させます
7. ハミング(咲いた咲いた♪ハッピーバースデーなどのメロディー、ワンフレーズで大丈夫!)
8. 1から5まで数えます
9. もう一度ハミング
<5> 眉頭➡︎目の下➡︎わきの下➡︎鎖骨下の順に2本指で5回以上タッピングします。
<6> アイ・ロール
効果を落ち着かせるため、ガミュート(手の甲のV字ポイント)をタップしながら、顔はまっすぐ前のまま、10秒くらいかけてゆっくり、視線だけを床から天井まで動かします
この手順、慣れれば、1セッション1分でできます。
これを、心が楽になるまで、たいていの方は2~3セッション、少し深刻な方でも、もう数セッションしていただくと楽になるはずです。
まずは、一番カンタンにできるこのアプローチを、一日に何度でも活用してくださると、不安感や恐怖心が楽になってくるはずです。
TFTの実際のやり方について、具体的に知りたい方は、YouTubeで「TFT 不安」と入れてくだされば、日本TFT協会のやり方が出ています。
また、TFTのやり方について、より詳しく私が誘導している動画もご用意していますので、ご興味のある方は、下記からお申し込みくださいね。
イライラや自分を責める気持ちが出た時のタッピング
恐怖心という感情は、人間が持つ自己保存、自己防衛の心からきます。
私たち人間も動物と同じく、生物体として危険があれば、そこから自分を衛るように作られているため、自己防衛の心があるのは当然のことですね。
ただ、私たち人間は動物と違って、もっと複雑な精神性や感情を持っているので、この自己防衛の気持ちが、逆に自分を不幸にしてしまうことがあります。
私たちを苦しめている正体のほとんどは、自己防衛の気持ちなのだもと言えます。
自己防衛の問題には、2つあります。
1つは、自己防衛は、本来は自分を守ろうとする機能であるにもかかわらず、実際には、自分が不幸であったり、いい人生を生きられない言い訳や自己弁護に用いてしまうことがあります。
具体的にどのように現れるかというと、「自分がこんな状態になったのは、あの人のせい」とか「親がいつも自分を否定してきたから、自信が持てなくなった」というような自己弁護の気持ちです。
環境や時代のせい、親やパートナーのせい、家族のせい、学校や会社のせい、人間関係のせいなど、外部の状況によって、自分は傷つき、苦しんでいるという思いです。
そこから、自分がかわいそうという、自己憐憫の感情が生まれがちです。
一方で、過去のつらい出来事も結局は自分がダメだからと、「自分のせい」と自分を過剰に責める気持ち、自責の心に繋がることもあります。
こうした自己憐憫の心や自責の心が強くなると、とても苦しいですよね。
でも、ご自分に生まれる辛い気持ちや思いは、何一つ否定しないでくださいね。
否定しても、変わることはできず、さらに苦しくなってしまうだけですので。
何も無理することなく、こうした自分の気持ちや思いをありのままに受け入れることが、とても大切なのですね。
では、何が問題かというと、自己弁護している間は、その人自身が、幸せになる方向を選び取ることができないところにあります。
たとえ実際に環境のせい、他人のせいがあったとしても、自分は愛されなかった、認められなかった、傷つけられたと思い続け、過去に起きたことから抜け出せなくなってしまうこと自体に、一つの苦しさの正体があります。
ですので、この自己弁護する気持ちをいかに癒し、克服できるかが、とても大事になります。
そして、2つ目の問題は、自己防衛する気持ちが、「他を攻撃する気持ち」に向かう場合です。
その原因となった相手に対して、積極的に恨んだり、憎んだり、仕返しをしたり、暴力や攻撃をしようとする気持ちです。
これは、心の奥に自己防衛と恐れの気持ちがあることは同じなのですが、体が強かったり、念が強かったり、勝気の性格だったり、強い立場を持っていたりすると、他人を攻撃する傾向が出てきます。
どちらかというと、心が内向きで、性格が弱い傾向にある人は、自分を責めて、自己弁護や自己憐憫に向かう傾向がありますが、性格が強い人は、他人を責め、攻撃する傾向があると言えます。
うまくいかない理由や、不幸の原因を自責に向けるか、他責に向けるかの違いはありますけれども、どちらにしても、その心の奥の原因は、何らかの恐れによる「自己防衛の気持ち」なのだということです。
少し、まとめると、
皆さんを苦しめている正体のほとんどが、自己防衛の気持ちであること。
一つは自己弁護する気持ちで、特に、心が内向きな人は、それが過剰な不安や自己憐憫、自責に向けがちであること。
もう一つは、どちらかというと性格が勝気で、強い立場を持つ人は、心の奥にある恐れの気持ちを、他への怒りや攻撃として向けがちであることです。
コロナの問題についても、同様の傾向があるのではないでしょうか。
コロナ感染について、過剰にも思えるほど不安感が強い方もいらっしゃることでしょう。
逆に、不安や恐れ以上に、この状況の中で適切な対応をしていない人々や政治家に対して、強い苛立ちや怒りを感じている人もいるのではないでしょうか。
これは、どちらがいいとか悪いというような問題ではありません。
自己防衛という本来の機能から派生しているものだからです。
でも、それで心に穏やかさがないのであれば、ぜひ対処していきましょう。
何か問題が起きた時、心にネガティブな感情や思いを持つことは自然なことですが、持ち続けることは、決していいことではありません。
あなたを苦しめることになるので、手放す必要があるのです。
自己保存の思いが、自責や他責にという形で現れた時、どのように対処していけばよいでしょうか?
これも、前回に引き続いて、TFTでの対処法をお伝えしたいと思います。
恐れや不安については、昨日と同様の場所をタッピングします。
復習として、簡単に書いておきますね。
【不安や恐れのタッピング手順】
1 圧痛領域かPR(空手チョップポイント)
2 眉頭➡︎目の下➡︎わきの下➡︎鎖骨下
3 ガミュートをタッピングしながら、眼球運動(目を閉じる⇒目を開ける⇒眼球だけ右斜め下⇒左斜め下⇒目を一回り⇒反対周り⇒ハミング⇒1~5まで数える⇒ハミング)
4 眉頭➡︎目の下➡︎わきの下➡︎鎖骨下
5 アイロール
でしたね。
自責の場合も、他責の場合も、この2番目と4番目のツボのタッピングポイントが、さらに2つ増えることになります。
【自責の場合】
1 圧痛領域かPR(空手チョップポイント)
2 眉頭➡︎目の下➡︎わきの下➡︎鎖骨下➡︎人差し指の爪の際(親指側)➡︎鎖骨下
3 ガミュートをタッピングしながら、眼球運動(目を閉じる⇒目を開ける⇒眼球だけ右斜め下⇒左斜め下⇒目を一回り⇒反対周り⇒ハミング⇒1~5まで数える⇒ハミング)
4 眉頭➡︎目の下➡︎わきの下➡︎鎖骨下➡︎人差し指の爪の際(親指側)➡︎鎖骨下
5 アイロール
【他責やイライラ・怒りの場合】
1 圧痛領域かPR(空手チョップポイント)
2 眉頭➡︎目の下➡︎わきの下➡︎鎖骨下➡︎小指の爪の際(親指側)➡︎鎖骨下
3 ガミュートをタッピングしながら、眼球運動(目を閉じる⇒目を開ける⇒眼球だけ右斜め下⇒左斜め下⇒目を一回り⇒反対周り⇒ハミング⇒1~5まで数える⇒ハミング)
4 眉頭➡︎目の下➡︎わきの下➡︎鎖骨下➡︎小指の爪の際(親指側)➡︎鎖骨下
5 アイロール
※爪の際というのが少しわかりにくいと思いますが、手の甲を上にして、小指の爪も人差し指の爪も、爪の下部で親指側のカドにあたるポイントです。ここを反対の手の人差し指1本で叩いてあげましょう
このやり方をしていただくと、単に恐怖や不安感だけでなく、そこからくる自責や他責の感情も解放ができるのでお勧めです。
トラウマや心の傷を癒すタッピング
恐怖心や不安感が強すぎる場合、過去に「恐怖心の原因となっているトラウマ(心の傷)」がある可能性があります。
過去に何かしら、あなたの心を深く傷つけ、害する出来事があり、それが原因となって、より恐怖心や不安を感じることが、よくあります。
トラウマについては、また改めて、1つの大きなテーマとして取り上げていきたいと思っています。
ここでは、あなたの現在の恐怖心や不安感につながる、過去の挫折や失敗体験、トラウマ(心の傷)について、少し触れていきましょう。
もしかしたら、あなたが一番恐れているものの中に、あなたの人生の問題集が何かを教えてくれているテーマが潜んでいるかもしれません。
でも、今回はあまり難しく考えずに、自分にとって、過去の人間関係での心の傷や、能力に対する心の傷には何があるだろうと、少しだけ心を向けてみてくださいね。
・親子関係の中で、親からよく言われた言葉や行動、態度
・挫折体験や失敗体験
・学校でのいじめ体験や会社での傷つき体験
もし、あなたに「人が恐い」とか「人の目が気になる」、「自分はダメ」とか「自分に自信が持てない」というような、あなた固有の思いや恐怖心があるとしたら、それは、何が原因でそのように考えるようになったか、振り返りましょう。
これも、あなたにとって、重要だと思う出来事を、ぜひ、書きだしていくことをお勧めします。
そして、この心の傷や失敗体験、挫折体験もまた、TFTで対処することが可能です。
実は、TFTの一番の強みは、トラウマケアがとても簡単にできるところあると思っています。
TFTのトラウマケアのいいところは、過去のつらい出来事を、きちんと「ただの過去」にしてくれる働きがあります。
私たちがトラウマに感じている出来事は、過去に起きたことだということくらいは、誰でも頭では理解できていますよね。
でも、どんなに過去のことだと分かっていても、今でもその出来事がありありと思い出されたり、あるいは、記憶は薄らいでいても、辛い感情やイヤな思いだけは、今も澱のように思い出されたりするから、苦しいのですね。
過去のことなのに、今に影響を与えている、「未解決のままの過去」と言えます。
でも、TFTを行うと、イヤな記憶がイイ記憶になるわけでは当然ありませんが、心のトゲが抜けるので、今に影響を与えることのない「ただの過去」になっていきます。
つまり、その出来事に対して、ニュートラルになれるのです。
さて、では、どのようにやればいいのでしょうか?
実は、不安や恐れに対する対処法と全く同じでいいのです。
TFTは、問題や症状によって、タッピングポイントが異なっているのが特徴なのですが、この不安感や恐れの問題と、トラウマの問題は対処法が一緒です。
つまり、これまでのタッピングを実際にやってみてくださった方は、すでにトラウマケアができる人なのだということです。
ただし、TFTは、侵襲性がないアプローチではありますけれども、あなたが今どのような状況や環境で、どのような心の状態であるか、まったくわかりませんので、くれぐれもご自分の心に無理のないトラウマのみを取り上げてください。
思い出すのも怖いような問題や、現在のご自分の状態が不安定な方は、まず先に、必ず医師や専門家にご相談ください。
さあ、ではそれを確認していただいたうえで、改めて、トラウマケアのポイントをご紹介していきたいと思います。
やり方は、不安や恐怖心の時と全く同じアプローチで、大丈夫です。
【トラウマケアのタッピング手順】
1 圧痛領域かPR(空手チョップポイント)
2 眉頭➡︎目の下➡︎わきの下➡︎鎖骨下
3 ガミュートをタッピングしながら、眼球運動(目を閉じる⇒目を開ける⇒眼球だけ右斜め下⇒左斜め下⇒目を一回り⇒反対周り⇒ハミング⇒1~5まで数える⇒ハミング)
4 眉頭➡︎目の下➡︎わきの下➡︎鎖骨下
5 アイロール
でしたね。
苦しくない範囲で心の傷になっている出来事に意識を向けながら、まずは1ラウンドタッピングしてみてください。
次に、その出来事を思い返すことで、出てくる感情や感覚があれば、その感情や感覚に意識を向けながら、1ラウンドタッピングします。
さらに、同じ出来事を思い浮かべながら、場面や相手の顔、言葉、感情や感覚など、一番強くあがってくるものに意識を向けながら、またタッピングします。
3ラウンドくらい行うと、だいぶ心が楽になってくると思いますが、まだ、楽にならない場合は、「まだ何が残っているか」を明確にして、そこに意識を向けながら、タッピングをしてみてくださいね。
これが、一番シンプルなトラウマケアのアプローチです。
次に、トラウマや失敗体験、挫折体験の場合、その出来事を思い返すと、「自分が悪い」とか、「自分はダメ」という自責や後悔、罪悪感が強く出てくる場合があります。
その場合も、前回と全く対処は一緒です。
【自責の場合】
1 圧痛領域かPR(空手チョップポイント)
2 眉頭➡︎目の下➡︎わきの下➡︎鎖骨下➡︎人差し指の爪の際(親指側)➡︎鎖骨下
3 ガミュートをタッピングしながら、眼球運動(目を閉じる⇒目を開ける⇒眼球だけ右斜め下⇒左斜め下⇒目を一回り⇒反対周り⇒ハミング⇒1~5まで数える⇒ハミング)
4 眉頭➡︎目の下➡︎わきの下➡︎鎖骨下➡︎人差し指の爪の際(親指側)➡︎鎖骨下
5 アイロール
また、トラウマや挫折体験、失敗体験の場合でも、相手や周囲への怒り、許せなさなどが非常に色濃く出てくることがあります。もちろん、自分に対する怒りがある場合も一緒です。
その場合は、下記のように「小指⇒鎖骨」を加えていきます。
【他責やイライラ・怒りの場合】
1 圧痛領域かPR(空手チョップポイント)
2 眉頭➡︎目の下➡︎わきの下➡︎鎖骨下➡︎小指の爪の際(親指側)➡︎鎖骨下
3 ガミュートをタッピングしながら、眼球運動(目を閉じる⇒目を開ける⇒眼球だけ右斜め下⇒左斜め下⇒目を一回り⇒反対周り⇒ハミング⇒1~5まで数える⇒ハミング)
4 眉頭➡︎目の下➡︎わきの下➡︎鎖骨下➡︎小指の爪の際(親指側)➡︎鎖骨下
5 アイロール
※爪の際というのが少しわかりにくいと思いますが、手の甲を上にして、小指の爪も人差し指の爪も、爪の下部で親指側のカドにあたるポイントです。ここを反対の手の人差し指1本で叩いてあげましょう
最後にトラウマ体験の場合、自分に対しては後悔、相手に対しては怒りと、どちらの感情もある場合があります。
その際は、下記のように「人差し指の爪の際」も「小指の爪の際」も併せてタッピングを行ってみてください。
【自責も怒りもある場合】
1 圧痛領域かPR(空手チョップポイント)
2 眉頭➡︎目の下➡︎わきの下➡︎鎖骨下➡︎「人差し指の爪の際」➡︎小指の爪の際(親指側)➡︎鎖骨下
3 ガミュートをタッピングしながら、眼球運動(目を閉じる⇒目を開ける⇒眼球だけ右斜め下⇒左斜め下⇒目を一回り⇒反対周り⇒ハミング⇒1~5まで数える⇒ハミング)
4 眉頭➡︎目の下➡︎わきの下➡︎鎖骨下➡︎「人差し指の爪の際」➡︎小指の爪の際(親指側)➡︎鎖骨下
5 アイロール
実は、私が紹介しているTFT動画は、不安というよりも、トラウマや心の傷に対するアプローチの仕方として、誘導を行っています。
コロナ不安による体調不良・疲れや痛みを癒すマインドフルネス
コロナ禍によって、家族の生活リズムの変化やストレスから、体調を崩している方もいらっしゃることでしょう。
また、体の疲れやだるさ、首や肩、腰などの痛みを感じている人も多いはずです。
そんなときの、アプローチとして、今日は2つのアプローチをご紹介したいと思います。
1つは、いつものTFTで、体の痛みやコリに対するタッピングポイントをご紹介しますね。
もう1つは、その場で体が楽になるのを感じられる、1分でできるマインドフルネスをお伝えしたいと思います。
【体の痛みやコリへのTFTタッピング】
これも、とてもカンタンです。
こんなことで、本当に良くなるの?と思うほどです。
たいていの人が、後姿の左右の肩の高さが違っていて、どちらかに偏っているものですが・・・
あらかじめ後姿を写真に撮ってもらって、このタッピングの使用前と使用後を比べてもらうと、全員の人が、左右の肩の位置が同じになるというくらい、効果はあるので、ぜひ体の不調があるときに何セッションか、試してみてくださいね。
その痛いところに意識を向けて、やっていただくのがポイントです。
【体の痛みやこわばりへのタッピング】
1 圧痛領域かPR(空手チョップポイント)
2 ガミュートを50回➡︎鎖骨下
3 ガミュートをタッピングしながら、眼球運動(目を閉じる⇒目を開ける⇒眼球だけ右斜め下⇒左斜め下⇒目を一回り⇒反対周り⇒ハミング⇒1~5まで数える⇒ハミング)
4 ガミュートを50回➡︎鎖骨下
5 アイロール
※何度もガミュートを叩くので、痛くならないように、時々、手を変えてやってみてくださいね。
このやり方は、心が憂鬱で落ち込んでいるときにもおすすめですよ♪
【体の痛みやコリを和らげるマインドフルネス】
これは、マインドフルネスの概念を用いたオリジナルバージョンですが、非常に効果的でお勧めです。体調不良や極度に疲れている方がお見えになったときに、一緒にやると、たいてい何セッションかするうちに、調子を戻されていきます。
マインドフルネスは、近年心理セラピーの中でも効果的なアプローチとして注目を集めています。
「今・ここで」起きていることに対して、何の価値判断も入れることなく、ただ、ありのままを気づきを持って眺めることです。
このワークでは、ご自分の痛みやこわばりに対して、ただ気づきを持って眺めるマインドフルネスを行っていきます。
実際に体を動かしてポーズを取りますが、いわゆる筋肉運動をしているのではありません。
あくまでも、その痛みやこわばりに対して、価値判断を持つことなく眺めるのが目的です。
実際にやってみると、とても簡単なので、ぜひ、やってみてくださいね。
体が、軽~くなりますので。
【体の痛みやコリを和らげるマインドフルネス】
1 体の痛いところ、こわばっている場所がどこなのかを感じ取りましょう
2 その場所に意識を向けながら、どのようなポーズをとると、その場所に一番エネルギーが集まるか、腕や首、肩、腰などを実際に動かして、一番エネルギーが集まると感じるポーズを取ります
3 そのポーズを取ったまま、ゆっくり苦しくない程度にマックスの力を入れます(10秒間くらいそのままで)
4 そのポーズのまま、ゆっくり力だけを半分に緩めます
5 ただ気づきを持って体の感覚を眺めます(30秒間)
6 ゆっくり元に戻します
このアプローチは、マインドフルネスとお話をしたように、気づきを持って眺めることが目的ですので、力を入れすぎたり、苦しいのに続けたりはしないでくださいね。
苦しく感じたら、力を緩めて、気づきを持って眺めましょう。
このワークは、痛みやこわばりをただ感じるというのは、意外に苦しくむずかしいため、体の部位にわざわざエネルギーを集めた後、マインドフルな状態を作ろうとしています。
痛みやこわばりがあるときというのは、ある意味でエネルギーが固着している状態なので、ただ気づきを持って眺めると、止まっていたエネルギーが流れ出して、結果、体の痛みやこわばりが軽減されていきます。
1セッション、1分もあればできますので、痛みやこわばりの場所が、変化したら、その都度、追いかけて、同じことをしてみてください。
そして、また元の場所に痛みが戻ることが良くありますが、その場合はもう一度やってみてください。
一通り、終えたころには、体がス~っと軽くなっているはずです。
もちろん、疲れすぎていたら、何よりもゆっくり休んでくださいね♪
外での不安や恐れはどうすれば??
電車に乗っている時や人ごみの中など、外で不安を感じて、息苦しくなるような方も結構多いのではないでしょうか。
今は、マスクをしているのでなおさらだと思います。
特に夏場は無理をせず、人が少ないところでは、マスクを外してゆっくり呼吸をしましょうね。
外で不安感や恐怖心を感じた時に、TFTをするのは難しいですね。
そんな時に、気軽に使えて効果のある2つのアプローチをお伝えしておきますね。
【手のひら呼吸法】
マスクが気にならない方は、普通の呼吸を用いるこのアプローチを使ってみてください。
これは深呼吸でなく、普通の呼吸で行います。
普通の呼吸というのは、たいていの場合、鼻で3秒吸ったら、3秒吐いているくらいだと言われています。
不安で落ち着かなくなった時、この普通呼吸に合わせて、手のひらを握ったり、開いたりするだけです。
不安をなくそうとする必要はありません。
不安は不安のままに感じていていいのですが、意識は、普通呼吸の吐く息・吸う息に向けましょう。
呼吸に意識を向けるだけでも少し落ち着くのですが、まだ、不安が強く感じられることが多いので、そこに手のひらを握りこぶしを作ったり、開いたりの動きをつけていきます。
息を吸うときに、手のひらを握って、
息を吐くときに、手のひらを開く。
これだけです。
これをしていると、やはり、同じようにマインドフルネスの状態が作り出せます。
しばらく続けていると、不安のエネルギーが流れ始めて、心も体も落ち着いてきますよ。
でも、マスクが気になって、呼吸に意識を向けること自体が息苦しく感じられる方もいらっしゃることと思います。
その方には、次のようなカンタンなアプローチをお勧めしています。
【指先タッピング】
今回のタッピングでご紹介しているポイントは、主に顔や胸にあるポイントですが、実は東洋医学のツボの中でも、指先の爪の際のツボをタッピングしたり、もむことは、とても効果があることがわかっています。
電車に乗っている時や、人中で不安や恐れが出てきたら、その不安や恐れは、ありのままに受け入れながら、ただただ、この指の爪の際を順番にもむだけです!
とても簡単でしょう。
たとえば左手の親指から小指まで爪の際の左右を同時に、右手の親指と人差し指で、もんであげましょう。
回数は、気持ちが良ければ何回でもどうぞ♪
そして、反対側の手も、同じようにもんでいきましょう。
これは、医師の阿保先生、福田先生の爪もみ健康法でも有名ですが、タッピングセラピーで少しだけ違うのは、不安や恐れ、あるいは自分の体の不調の場所に意識を向けながら、もんでいただくというところが異なるところです。
タッピングセラピーでは、問題点に意識をしっかり向けてもらうことで、その問題点が解放されると考えているからです。
セラピストの中には、薬指だけ交感神経に関係しているので、薬指はタッピングをしないという立場をとる先生もいらっしゃいますが、私は、どちらも適切に働くようにという意味で、すべての指で問題ないと考えています。
ですが、気になる方は、薬指を除いていただいてもまったく問題はありませんので、ご自分で選択してみてくださいね。
これまでも多くの患者様に、外出の際の不安感やパニックへの予期不安などに、この手のひら呼吸や、指先タッピングを用いていただいて、効果があるアプローチですので、気軽に使ってみてくださいね。
そして、何より大事なことは、自分の心や感情は「自分でコントロールできるのだ」という自信です。
不安や恐怖に飲み込まれてしまって、無力な自分などでは決してないのだということです。
「大丈夫。私はコントロールできる」と思いながら、こうしたアプローチを用いて、少しずつ自信に繋げていきましょう!
コロナ不安やコロナうつで眠れないときのイメージワーク
コロナによる憂鬱や落ち込み、不安感の増大などで、眠れなくなって苦しんでいる人も多いかもしれません。
眠れないのは、本当につらいですよね。
そうでなくても、ストレスの強い現代では、体は疲れているのに眠れない、眠れるけれども、何度も中途覚醒してしまう、もっと寝たいのに、早朝覚醒をしてしまう、朝起きても疲れが取れないなど、眠りの問題が非常に多くなってきています。
眠りについては、それだけで一つの本になるくらい色々な要素があるでしょうが、心がけていただくといいポイントは5つです。
1 朝目が覚めたら、早いうちに、光を浴びること。
2 日中の昼寝は30分以上しないこと(夕方は絶対に寝ない)
3 疲れが出る夕方こそ、軽い運動をすること
4 寝る前までに、その日の不安やストレスケアのためにTFTを2セッション行うこと
5 眠りの導入になるお気に入りのヒーリングミュージックや瞑想CDをかけて休むこと
5については、私がご用意している「やさしい眠りのためのイメージワーク」もよろしければ、活用してみてください。
お布団に入りながら、ただ10数分聞いていただくだけのイメージワークですが、心身を癒しながら、眠りにつきやすく誘導していきますので、眠れないという方は、ぜひ試してみてください。
明るい未来を信じる心を養う5つの魔法の言葉
コロナ不安や恐れを希望に変える、タッピングセラピーのやり方-パート1は、これで最後になります。
一番簡単にできるTFTを中心に、コロナや災害など、先行きが見えない不安についての解消法をお伝えしてきました。
私たちは、毎日の生活の中で、何かが自分を害するのではないかと、恐れています。
未来に何か悪いことが起きるのではないかと不安になっています。
こうした不安や恐れの気持ちを持つことがいけないのではなくて、「持ち続けることがいけない」のだということをお話してきました。
不安や恐れを持つことではなくて、手放せないことが問題なのですね。
ですから、まずは簡単な方法で、その不安感や恐怖心を手放す方法をお伝えしてきました。
なぜなら、潜在意識は善悪の判断がつかないので、深層心理で恐れていると、恐れているものを引き寄せてしまうからです。
だからこそ、この不安や恐怖心を手放すことが大事ですし、手放したら、今度は逆のものを心に入れていく必要があります。
そうです。
恐怖心の反対のもの。
それは、なんでしょうか?
やさしいビリーブセラピーでは、明るい未来を信じる心、希望を抱く心なのだとお伝えしています。
不安や恐怖心をありのままに受け入れながらも、手放したら、「未来は明るい」と信じる心や希望を抱く心が大切です。
恐怖心から自由になるためには、希望や信じる心が必要なのです。
ただし、このアプローチそのものは、少しだけ上級編になります。
ですので、
part2の「自分らしく生きる、恐怖から自由になるタッピングセラピー⇒」
part3 「希望実現タッピングセラピー」希望の未来を引き寄せる!⇒で、このことをもう少し深く掘り下げて進めていかれたらと思っています。
このpart1では、明るい未来や希望を抱く前提に必要な、愛と感謝の思いや信じる思い、心を明るいものにしていくためにできる、もっともシンプルなアプローチをお伝えしたいと思っています。
やり方は、これまで通り、TFTタッピングの4つのツボを使って行います。
■あなたが不安に感じていること、恐怖を感じていることは、いつものTFTのやり方で解放しておきましょう。
やり方を最後にもう一度、詳しく載せておきますね。
【不安と恐れを解放し、愛と感謝で満たすタッピング】
<1> 問題(不安や恐れ)を思い浮かべます。
<2>まずPRを15回程度タッピング、または圧通領域(基本は左側)を15回程度さすります。
<3>眉頭➡︎目の下➡︎わきの下➡︎鎖骨下の順に、2本指で5回ずつタッピングします。(気持ちが良ければ、回数にこだわらず叩いて下さいね)
<4> 眼球運動:9g(ナイン・ジー)
ガミュート(手の甲のV字スポット)をずっとタッピングしながら、
(それぞれ5回以上タッピングしながら)
1. 目を開けます
2. 目を閉じます
3. 目を開けて、顔はまっすぐのまま、視線を右斜め下、左斜め下
4. 目を1回転させてます
5. 目を反対回りに1回転させます
7. ハミング(咲いた咲いた♪ハッピーバースデーなどのメロディー、
ワンフレーズで大丈夫!)
8. 1から5まで数えます
9. もう一度ハミング
<5> 眉頭➡︎目の下➡︎わきの下➡︎鎖骨下の順に2本指で5回以上タッピングします。
これを何セッションか行って、少し楽になったと思えたら、アイロールを行いましょう。
<6> アイ・ロール
効果を落ち着かせるため、ガミュート(手の甲のV字ポイント)をタップしながら、顔はまっすぐ前のまま、10秒くらいかけてゆっくり、視線だけを床から天井まで動かします。
さあ、ここまではいつも通りですね。
心は、少し軽くなりましたか。
次は、同じようにこのTFTタッピングを用いながら、言葉を足していきますよ。
【愛と感謝のタッピング】
1 圧痛領域かPR (大丈夫!)
2 眉頭 (ごめんね)
➡︎目の下 (許してね)
➡︎わきの下 (ありがとう)
➡︎鎖骨下 (愛してます)
3 ガミュートをタッピングしながら、眼球運動 (大丈夫、私は私を信じます)
4 眉頭 (ごめんね)
➡︎目の下 (許してね)
➡︎わきの下 (ありがとう)
➡︎鎖骨下 (愛してます)
※これを何セッションか、繰り返しましょう。
自分の気持ちに沿っている言葉を何度も繰り返していただくのも、お勧めです。
やさしいビリーブセラピーでは、
「大丈夫(信じます)、ごめんね、許してね、ありがとう、愛してます」の言葉を、「5つの魔法の言葉」と呼んで、多くの方に使っていただいてきました。
ハワイのホ・オポノポノでも「ごめんね、許してね、ありがとう、愛しています」の4つの言葉が有名ですが、この4つの言葉は普遍的な真理の言霊そのものなので力があります。
ただ、やさしいビリーブセラピーでは、この4つの言葉を下支えする土台が、信じる心にあると考えています。
ですので、「大丈夫(信じてます)」を加えた5つの言葉を、皆さまには使っていただいています。
TFTは、通常言葉を用いませんが、タッピングをしながら、心の中で、あるいは言葉に出して表現していただくことで、心がより純化されクリアになっていきます。
この例では、一つのツボごとに言葉を変えていますが、あなたが一番しっくりくる言葉を何度でも繰り返しながらタッピングしてみてください。
つまり、「ごめんね」「許してね」という言葉がぴんと来なければ、無理に使う必要はありませんし、自分の心に響く言葉だけを選んでタッピングしていただければ、大丈夫です。
これも、何セッションか行ってみてください。
そして最後に、コンパッションの祈りを口にしていきましょう。
言葉だけ口にしていただいてもいいですし、もちろん、タッピングをしながらしていただいても効果的です。
【コンパッションの祈り】
■圧痛点をさすりながら、
私の大切な人が幸せでありますように
健やかでありますように
安心安全でありますように
愛し愛されますように
■鎖骨下をタッピングしながら
私が幸せでありますように
健やかでありますように
安心安全でありますように
愛し愛されますように
■PR(空手チョップポイント)をさすりながら
私の大切な人が幸せでありますように
健やかでありますように
安心安全でありますように
愛し愛されますように
■鎖骨下をタッピングしながら
私が幸せでありますように
健やかでありますように
安心安全でありますように
愛し愛されますように
このように、同じ言葉を繰り返していただいてもいいですし、
他の方々、たとえば
「コロナで苦しんでいる人が」とか
「世界中の人々が」というように
あなたが祈りを届けたい方がいたら、同じようにコンパッションの思いを届けていきましょう。
コンパッションは、とても大切な慈悲の祈りでもあります。
タッピングと関係なく、用いていただいても素晴らしいのですが、タッピング後に用いていただくと、さらに深いものになりますので、ぜひぜひ、体験してみてくださいね。
さあ、part1はこれでいったん終わりにしたいと思います。
長い間、お読みくださってありがとうございます♪
どれか一つだけでも取り入れて、ぜひ、毎日の生活の中に取り入れてみてくださいね。
必ず、心が少しずつ穏やかになっていきますので。
もう少し本格的な「恐怖や不安から自由になる」アプローチに興味のある方は、上級編part2も、ぜひご覧くださいね。
(part2 自分らしく生きる、恐怖から自由になるタッピングセラピー⇒
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